ホームページから集客できない原因は4つ|直す順番から整理する

見つからない・薄い・止まっている・届かないを切り分ける

本記事は、ホームページ制作とWeb運用に20年携わってきた原本昌悟(ノルツ株式会社 代表取締役)が、実務のなかで繰り返し見てきた原因のパターンを話した内容をまとめたものです。特定の企業の事例ではなく、よくある傾向の整理として書いています。

この記事の要点

ホームページから集客できない原因は、①検索しても見つからない ②中身が薄い ③更新が止まっている ④問い合わせまでの動線・フォームの不備、の4つに分けると整理できます。直す順番は、まず「見つからない」「問い合わせが届かない」といったクリティカルな不具合から。そのうえで中身を濃くし、更新を続け、見ている人が欲しい情報を出していく、という順序になります。

公開日 2026-09-22/更新日 2026-10-22

スマートフォンで自社のホームページを確認している経営者の手元

ホームページから集客できないのは、どこに原因があるのか?

原因は大きく4つに分かれます。①検索しても見つからない、②中身が薄い、③更新が止まっている、④問い合わせまでの動線・フォームの不備です。まず「アクセス自体がないのか」「アクセスはあるが問い合わせにつながらないのか」を切り分けると、疑う場所が絞れます。

原本昌悟は、この切り分けをこう話しています。

「ホームページからの集客がうまくいかないっていうのが、やっぱりアクセスがないとかね、アクセスはあるけど(問い合わせに)つながらないとか、いろいろあるんですけれども」

「集客できない」という一言で相談されることが多い症状ですが、中身は別物です。人が来ていないのか、来ているのに動いてもらえていないのかで、手を入れる場所が変わります。

症状疑う原因最初に見るところ
そもそもアクセスがない検索しても見つからない自社名・サービス名で検索して自社サイトが出てくるか
アクセスはあるが問い合わせがない中身が薄い/更新が止まっているページ数とテキスト量、お知らせの最終更新日
問い合わせページまでは見られている動線・フォームの不備問い合わせボタンの場所、フォームの送信が実際に届くか

4つの原因は独立しているわけではなく、階層になっています。見つからなければ中身は読まれず、中身が薄ければ問い合わせようという気持ちにならず、フォームが壊れていればその気持ちも届きません。順番に切り分けるのが早道です。

検索しても自社サイトが見つからないのは、なぜ起きるのか?

「見つからない」には二段階あります。検索エンジンにそもそも認識(インデックス)されていない状態と、認識はされているものの「このページは価値がない」と判断されている状態です。前者は技術的な不具合、後者は中身の問題に近づいていきます。

原本昌悟の言葉では、後者はこう表現されています。

「検索エンジンは見つけてくれたけれども、このページは価値がないというような判断をされているケースもあります」

自社名で検索しても出てこない場合、まず確認できるのは次のような点です。

  1. 自社名・サービス名・代表者名で検索して、自社サイトが結果に含まれるか
  2. 会社概要やサービス紹介など、主要なページが個別に検索結果に出てくるか
  3. 公開したはずのページが、検索結果にまったく現れていないか

検索エンジン側の仕組みについては、Googleの公開ドキュメントで、クロール(発見)・インデックス(登録)・表示という段階に分けて説明されています(2026年9月時点)。仕様は変わりうるため、実際の判断は最新の公式情報で確認してください。

ここで大事なのは、「見つからない」は集客の入口が閉じている状態であり、中身をどれだけ磨いても効果が出ないということです。だから最初に扱う対象になります。

コーポレートサイトが1ページ・1000文字しかないと、何が起きるのか?

問い合わせる判断材料が不足します。原本昌悟は、コーポレートサイトなのに1ページで済ませていて「テキストもほとんどないような、1000文字ぐらいしかないようなサイト」を例に挙げ、そこから問い合わせる気にはおそらくならないだろうと話しています。

「例えばそれこそコーポレートサイトなのに1ページだけで済ませていて、テキストもなんかほとんどないようなね、1000文字ぐらいしかないようなサイトだったりすると、やっぱりもう中身が全然薄いので、そこから問い合わせる気にはおそらくならないんじゃないかなというふうに思います」

中身が薄いと呼ばれる状態は、具体的には次のようなパターンになりがちです。

  • サービスの説明がほとんど書かれていない
  • 書かれているのが一般論だけで、その会社ならではの内容がない
  • 誰に向けたサービスなのか、何が含まれるのかが読み取れない

問い合わせは、読んだ人が「ここに聞けばよさそうだ」と判断した結果として起きます。判断材料が1000文字しかなければ、判断そのものができません。同時に、内容が薄いページは検索結果にも表示されづらくなります。読む人にとっての薄さと、検索エンジンにとっての薄さは、だいたい同じ方向を向いています。

逆にいえば、現場で毎日やっていること、実際に受けた相談、判断した理由といった中身は、その事業者しか持っていません。そこを書けるかどうかが、薄いサイトとそうでないサイトの分かれ目になります。

ノートに手書きで優先順位を書き出しながら整理している様子

お知らせが2年前のままだと、見ている人はどう感じるのか?

「この事業者はちゃんと活動しているのか」という疑問が生まれます。原本昌悟は、お知らせに2年前ぐらいの日付が表示されていると、動いているのかどうかを考えてしまうと話しています。更新の停止は、内容の良し悪しとは別に、信頼の面で効いてきます。

「例えばお知らせとかで、なんか2年前ぐらいの日付が表示されていたりすると、この事業者ってちゃんと活動しているのかな、動いているのかなというふうに考えてしまうので」

訪問者は、サイトの情報から事業の状態を推測します。日付は、その推測にもっとも使われる材料のひとつです。2年前の日付が見えている状態は、「2年間なにもしていないように見える」というメッセージを無料で配っているのと同じになります。

更新が止まる理由は、やる気ではなく仕組みの問題であることが多いです。書く時間が取れない、何を書けばいいか決まっていない、書いた後の公開作業が面倒、といった詰まりが重なると、お知らせの日付は自然に古くなります。

更新を続ける前提で考えるなら、「気が向いたら書く」ではなく、話す・書く・公開するのどこを自分でやり、どこを外すのかを決めてしまうほうが現実的です。

問い合わせまでの動線とフォームは、何を確認すればいいのか?

動線は「探させない」ことが前提で、フォームは「実際に届く」ことが前提です。原本昌悟は、利用者は頑張って動線を探してくれるわけではない、と話しています。さらに、送信した問い合わせが届いていない状態は、信頼を一気に失う要因になります。

「動線が本当に分かりづらいと、見ている方、利用者っていうのは、頑張って動線を探してくれるわけじゃなくて」

「問い合わせフォームから送信した時に、問い合わせが届かない、そういうような状況だと、そもそもお客様からしたら、問い合わせなどに反応してくれないという状況になりますので、信頼が一気になくなってしまうんじゃないかなというふうに思います」

フォームのエラーが厄介なのは、事業者側からは何も見えないところです。問い合わせがゼロだったとき、それが「誰も問い合わせようと思わなかった」のか「送ったのに届いていなかった」のかは、送信テストをしない限り区別できません。後者は、相手からすると無視されたことになります。

確認の手順としては、次のようなものがあります。

  1. スマートフォンでトップページを開き、問い合わせにたどり着けるか試す
  2. サービス紹介などの主要ページから、問い合わせへ移動できるか確認する
  3. 自分でフォームから実際に送信し、受信箱に届くか確かめる
  4. 自動返信を設定している場合、送信者側にも届いているか確かめる
  5. フォームの必須項目や入力エラーの表示が、途中で止まる原因になっていないか見る

動線とフォームは、集客の最後の数センチです。ここが詰まっていると、それより前の努力すべてが結果に変わりません。

直す順番はどう決めればいいのか?

クリティカルな不具合から先に直します。原本昌悟は、そういう本当にクリティカルなものを優先的に解消したうえで、それぞれの中身を濃くしたり、更新をちゃんとしたりして、ユーザーが欲しい情報を提供するサイトを目指すのがいいと話しています。

「そういう本当にクリティカルなものを優先的に解消した上でね、それぞれの中身を濃くしていったりとか、更新をちゃんとしていったりとか、そういうユーザーが欲しい情報を提供する、そんなウェブサイトを目指していくのがいいんじゃないかなと思います」

この方針を順番に置き直すと、次のようになります。

  1. 問い合わせが届かない状態を直す(送信テストで確認。届いていなければ最優先)
  2. 検索しても見つからない状態を解消する(入口が閉じていれば中身は読まれない)
  3. 動線をわかりやすくする(探させない配置にする)
  4. 中身を濃くする(一般論ではなく、自社の現場にある内容を書く)
  5. 更新を続ける(日付が古くならない運用にする)
フェーズやること性質
1〜3届かない・見つからない・迷わせるを解消不具合の修理。放置すると他の努力が無駄になる
4〜5中身の充実と更新の継続積み上げ。時間をかけて効いてくる

1〜3は一度直せば終わる作業に近く、4〜5は続ける作業です。順番を逆にして記事を書き始めても、フォームが壊れていれば問い合わせは届きません。まず修理、次に積み上げです。

リアルで集客している事業者ほど、自社サイトを整える意味があるのはなぜか?

セミナーや展示会、交流会で名前を知られるほど、社名やサービス名での検索が増えます。その検索を自社サイトが受け止められなければ、検索結果の上にある他社が受け止めます。リアルに投資するほど、他社のサイトが強くなる構造になってしまいます。

営業に強い経営者は、商談になれば決まることが多い一方で、商談の数が自分のリソースに直結しています。だからセミナーや展示会に出て、自分で需要を作ります。ところが、そこで生まれた「あとで調べてみよう」という動きは、検索という形でいったんネット上に流れます。検索したときに自社サイトが出てこない、出てきても1ページで1000文字しかない、お知らせが2年前のまま——この状態では、作った需要を自分で受け止められません。

この記事を載せている「もしデジ」は、そこを埋めるためのサービスです。月に一度話すだけで、話した内容が記事になり、サイトに積み上がっていきます。収録1本は5分程度で、そこから記事が1〜5本。公開ペースは原則1日1本(月およそ30本)。記事1本ごとに、サイト記事、note用の書き下ろし、SNS投稿文6媒体(X・Instagram・Facebook・LINE・LinkedIn・Threads)の原稿がつきます。

プランは、毎週届く質問を見ながらご自身で収録していく形と、月に一度こちらが同席して話を引き出す形で分かれます。note やSNSへの投稿までお任せいただくこともできます。収録できる本数は、どのプランでも変わりません。料金は、いまお持ちのサイトをそのまま使えるのか、作るところから始めるのかで最初にかかる費用が変わるため、お問い合わせのときにご案内しています。

検索から問い合わせが入り始めるまでは、一般的に半年から一年かかります。積み上げ型なので、そこは短くできません。その代わり、積み上がったものは簡単には崩れません。更新が止まったまま2年が過ぎるより、話した内容が毎日1本ずつ増えていく状態のほうが、リアルで作った需要を受け止めやすくなります。

なお、このサイト自体が同じ仕組みで運用されています。詳しくはもしデジのトップページと、運営会社のノルツ株式会社をご覧ください。

よくある質問

ホームページから集客できない原因は、どこから確認すればいいですか?

まず「アクセスがないのか」「アクセスはあるが問い合わせにつながらないのか」を切り分けます。アクセスがない場合は検索して自社サイトが出てくるかを確認し、アクセスがある場合は中身の量、お知らせの最終更新日、問い合わせまでの動線とフォームの送信テストを確認します。

コーポレートサイトは1ページだけでは足りませんか?

原本昌悟は、コーポレートサイトなのに1ページで済ませていて「1000文字ぐらいしかないようなサイト」では中身が薄く、そこから問い合わせる気にはおそらくならないだろうと話しています。誰に向けた何のサービスなのかを判断できる材料が載っているかどうかが基準になります。

問い合わせフォームは何を確認すべきですか?

実際に自分でフォームから送信し、受信箱に届くかを確かめることです。届かない状態は、相手からすると問い合わせに反応してもらえない状態であり、信頼を一気に失う要因になります。問い合わせがゼロのとき、それが届いていないせいなのかは、テストしない限り区別できません。

中身を増やすのと不具合を直すのは、どちらが先ですか?

不具合が先です。問い合わせが届かない、検索しても見つからないといったクリティカルな問題を優先的に解消したうえで、中身を濃くし、更新を続け、見ている人が欲しい情報を提供していく順序が望ましいと考えられます。

記事を増やせばすぐに問い合わせが増えますか?

すぐには増えません。検索から問い合わせが入り始めるまでは、一般的に半年から一年かかります。もしデジでも成果保証はしていません。まず届かない・見つからないを直し、そのうえで中身を積み上げていく前提で考えるのが現実的です。

参考・出典

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