この記事の要点
アクセスが増えても問い合わせが増えない原因は一つではありません。確認する順番は、①最初の数秒での離脱(滞在時間・読み込み速度)②問い合わせ動線の表示位置③フォームの項目数④返信スピード⑤ボットアクセスの混入⑥検索キーワードの質の6つ。アクセスの多いページから優先して、上から順に潰していきます。
公開日 2026-09-25/更新日 2026-10-01
アクセスはあるのに問い合わせが増えないとき、何から確認すればいいですか?
原因は一つではありません。滞在時間・問い合わせ動線・フォーム項目・返信スピード・ボットアクセス・検索キーワードの質という6つの観点を、上から順に確認していきます。全ページを同時に見る必要はなく、アクセスの多いページから優先して手を入れるのが現実的です。
原本昌悟は、「ホームページのアクセスは増えたけれど、問い合わせにつながらない」という相談をよく受けます。アクセスが増えたこと自体は前進ですが、そこで止まってしまうと売り上げには結びつきません。原本の言葉では「アクセスが増えても結局無駄になっちゃうんですね」という状態です。
やることは、アクセス解析(Googleアナリティクスなど)やヒートマップを使って、どこで人が止まっているのかを切り分けることです。確認の順番は次のように整理できます。
| 順番 | 確認する観点 | 見るもの |
|---|---|---|
| 1 | 最初の数秒での離脱 | キャッチコピー・最初の画像・読み込み速度・滞在時間 |
| 2 | 読まれているかどうか | スクロール率、1人が見たページ数 |
| 3 | 問い合わせ動線 | 問い合わせボタンが常に見える位置にあるか |
| 4 | フォームの項目数 | 入力項目が最低限まで絞られているか |
| 5 | 返信スピード | 問い合わせから返答までにかかっている時間 |
| 6 | 数字の前提 | ボットアクセスの混入、検索キーワードの質 |
この順番にしているのは、前の段が詰まっていると後ろの改善が効かないからです。3秒で離脱されているサイトでフォーム項目を削っても、フォームまで到達していないので変化は出ません。逆に、どこを見ればよいかが分かっていれば、専門家に相談したときのアドバイスも意味のあるものになります。
「3秒で判断される」とよく言いますが、実際は何を直せばいいのですか?
訪問者は、自分に関係があるサイトかどうかを最初の数秒で判断します。原本昌悟は「一般的に自分に関係あるかどうかを判断するので、3秒以内、あるいは最近だと1秒以内というふうに言われています」と説明しています。直す対象は、アクセスの多いページのキャッチコピーと最初に見える画像、そして読み込み速度です。
原本昌悟の言葉では、こうなります。
1秒以内にあなたに関係あるサイトですよというのを訴求するというのが求められてきます。
つまり、ページを開いた瞬間に見える範囲だけで勝負が決まっているという前提で、そこだけを作り直すという考え方です。手順としては次の順番になります。
- アクセス解析で、アクセスの多いページを上から並べる
- そのページのキャッチコピーが、来た人の興味と合っているかを確認する
- 最初に目に入る画像が、その興味に合っているかを確認する
- サイトの読み込み速度を確認する
読み込み速度は見落とされがちですが、原本は「読み込み速度が遅いサイトだと、もうそれだけで離脱の原因になっちゃうと思います」と話しています。中身を直す前に、そもそも表示されているかを確認するということです。
キャッチコピーと画像が来た人の興味に合っていれば、原本の感覚では「少なくとも3秒ぐらいは滞在するんじゃないかな」というところまでは持っていける、という見立てになります。
ページが読まれているかどうかは、アクセス解析のどこを見れば分かりますか?
滞在時間だけでなく、スクロール率と「1人が何ページ見ているか」を合わせて見ます。スクロールされていれば読まれている、複数ページに移動していれば興味を持たれている、という判断です。ヒートマップを使えば、どこまで読まれて止まっているかが見えます。
原本昌悟がアクセス解析とヒートマップで確認しているのは、次の3つです。
- 滞在時間:ページに留まっている時間
- スクロール率:ページのどこまで読み進められているか
- ページ移動:1人の訪問者が何ページ見ているか
この3つを合わせると、「関係ないサイトだと思われて即離脱している」のか、「読まれてはいるが問い合わせまで届いていない」のかが切り分けられます。前者ならキャッチコピーと最初の画像の問題、後者なら動線とフォームの問題に移ります。
数字を単体で見ない
滞在時間が短いからといって、すぐに「内容が悪い」と結論づけるのは早い判断です。スクロール率がある程度あるのに滞在時間が短い、ページ移動が起きているのに問い合わせがない、といった組み合わせで見ると、次に手を入れる場所が変わります。
問い合わせボタンはページのどこに置くべきですか?
問い合わせボタンは、ページを読んでいる途中でも常に見える状態にしておくのが基本です。読み終わるまでボタンが出てこない構造だと、読んでいるうちに気持ちが冷めて離脱されます。訪問者はわざわざ問い合わせ先を探してくれない、という前提で設計します。
原本昌悟は、離脱の起き方をこう説明しています。
あ、問い合わせボタンないけど、まあページ読んでいる途中だから、いいや、もうちょっと全部読んでからにしようって、で、読んでいるうちに徐々に熱が冷めちゃったりして、離脱しちゃう。
問い合わせしようと思った瞬間に押せるものがないと、その気持ちは持ち越されません。持ち越しているつもりでも、読み進めるうちに温度が下がっていきます。
確認するポイント
- ページの途中で、問い合わせボタンが画面内に見えているか
- 長いページの場合、途中に問い合わせの入口が挟まっているか
- スマートフォンで見たときに、ボタンが隠れていないか
これはデザインの好みの問題ではなく、「熱があるうちに押せるか」という機会の問題です。アクセスが増えているのに問い合わせが動かないとき、最初に見るべき場所のひとつになります。
問い合わせフォームの項目は、どこまで減らすべきですか?
最低限は、お名前・電話番号・メールアドレス・お問い合わせ内容の4項目です。それ以上の項目は、必要性が説明できる場合だけ追加します。項目が多いと、入力の手間と個人情報を渡す警戒感の両方が働いて離脱につながります。
原本昌悟が挙げている最低限の項目は「お名前、電話番号、メールアドレス、あとお問い合わせ内容」です。住所などを取るのは、資料を郵送するといった明確な必要性がある場合に限ります。
必要性のない項目が不信感につながる例として、原本はこう話しています。
PDFの資料をダウンロードって書いてあって、住所取ったら、住所いらないんじゃないの?って言われると思うんですよね。
ここで起きているのは、入力の面倒さだけではありません。「なぜこれを聞くのか分からない」という不信感です。営業に強い人ほど、対面ならその場で理由を説明できますが、フォームは黙って置かれているだけなので、説明できない項目は疑われるだけになります。
項目を見直す基準
- その項目がないと、こちらが最初の返答をできないか?(できるなら不要)
- その項目を取る理由を、フォーム上の一行で説明できるか?
- 説明できないなら削る。必要なら、聞く理由を添える
フォーム項目を最低限に絞ることは、問い合わせの心理的なハードルを下げる、もっとも手をつけやすい改善です。
メール以外の問い合わせ手段は用意すべきですか?電話番号は載せるべきですか?
メールフォームだけに絞らず、LINE公式アカウントやInstagramなどのSNS、電話番号といった別の入口も用意しておくと、メールを使わない層からの問い合わせを取り込めます。電話番号は営業電話が増えるというデメリットがあるため、そのリスクと取りたい問い合わせを比べて決めます。
問い合わせの手段は、相手が普段使っているものに合わせるほど動きやすくなります。原本昌悟が用意する選択肢として挙げているのは次の入口です。
- お問い合わせフォーム(メール)
- LINE公式アカウント
- InstagramなどSNSのダイレクトメッセージ
- 電話番号
| 手段 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| フォーム/メール | 内容が文字で残る | メールを日常的に使わない層は動きにくい |
| LINE・SNS | 普段使っている画面から気軽に送れる | 対応する窓口が増える |
| 電話番号 | その場で話が進む | 営業電話が増える |
電話番号を載せるかどうかの判断
電話番号を掲載すると営業電話が増えます。原本は、そのデメリットと、電話で問い合わせたい人を取りこぼすことのバランスで考えるべきだとしています。対策のひとつとして、「営業の電話やメールをお断りします」と記載しておく方法も挙げています。完全になくなるわけではありませんが、一つの手です。
問い合わせへの返信は、どのくらいの速さが必要ですか?
一般的に言われている目安は15分以内です。問い合わせをした人の温度は時間とともに下がっていくため、返答が遅いほど商談まで残る確率が落ちます。すぐに返せない時間帯がある場合は、自動返信メールで間をつなぐ方法があります。
原本昌悟は返答スピードについて「一般的に言われているのは、15分以内というふうに言われています」と説明しています。問い合わせが来た時点がいちばん温度が高く、そこから下がっていくという前提です。
自動返信メールに資料を仕込む
すぐに人が返せない場合の方法として、原本は次のように話しています。
これは私自身が普段あまりやらない方法なんですけれども、お問い合わせフォームから送信したときに、レスポンス、自動返信のメールを作って、その中にですね、PDFかなんかの資料をお渡ししておくんですよ。
自動返信に読むものが入っていれば、人からの返答が届くまでの「熱が冷める時間」を少し引き延ばせます。原本自身が普段あまり使わない方法だと明言しているとおり万能ではありませんが、返答までに時間がかかりやすい体制なら選択肢になります。
確認すること
- 問い合わせから最初の返答までに、実際どれくらいかかっているか
- 通知が届く場所(メール/スマートフォン)を本人が常に見ているか
- すぐ返せない時間帯に、自動返信で何が届いているか
滞在時間が極端に短いのは、ボットアクセスのせいということはありますか?
あります。ボットによるアクセスが増えているため、人間のアクセスと区別せずに滞在時間を測ると、分析そのものがおかしくなります。改善策を考える前に、ボットをフィルタリングして人間のアクセスだけで数字を見る必要があります。
原本昌悟は、この変化についてこう話しています。
ボットによるアクセスというのが、めちゃくちゃ増えてきているんですね。
アクセスの量としても「結構アクセスが来るようになってきている」という状況です。ボットは当然、キャッチコピーを読んで検討したりはしませんし、問い合わせもしません。それが混ざったままだと、滞在時間の平均は実態より短く出ます。
数字を見る前にやること
- アクセス解析でボットによるアクセスをフィルタリングする
- 人間によるアクセスの滞在時間で判断する
- 「アクセスは増えているのに滞在時間が下がった」という変化を、内容の問題と決めつけない
アクセス数が増えているのに問い合わせが増えない場合、増えた分がそもそも人ではない可能性を先に潰しておくと、無駄な改修を避けられます。
検索キーワードの質はどう評価し、すぐ問い合わせに至らない人はどうすればいいですか?
アクセスが多い検索キーワードを一覧で確認し、それが問い合わせにつながりそうなキーワードかどうかを見ます。用語を調べているだけのキーワードなら、問い合わせにならないのは当たり前です。すぐに問い合わせに至らない層には、ステップメールやメルマガで接触を続ける選択肢があります。
原本昌悟は、キーワードの質についてこう整理しています。
検索のキーワードが一切問い合わせにならなそうなキーワードだった場合っていうのは、これはちょっと(問い合わせに)つながらなくても当たり前だと思うので。
アクセス数を「なんとなく多い/少ない」で見るのではなく、どんなキーワードで来ているのかまで見て評価する、ということです。問い合わせにつながらないキーワードでアクセスが積み上がっているなら、ページの改修をしても問い合わせは動きません。
問い合わせに至らない層への打ち手
その層をまったくの無駄と切るのではなく、時間をかけて信頼を作る方法があります。原本はこう話しています。
メルマガとかステップメールやると、単純接触効果としてある程度信頼は生み出しやすいんじゃないかなと思うんでね。
今すぐ発注する段階ではない人に対して、接触を続けて検討のタイミングで思い出される状態を作るという考え方です。手順としては次のようになります。
- アクセスの多い検索キーワードを一覧で確認する
- 問い合わせにつながりそうなキーワードと、そうでないキーワードに分ける
- つながりそうなキーワードで来ているページを優先して、動線とフォームを直す
- つながりにくいキーワードで来ている人には、メルマガやステップメールの入口を用意する
よくある質問
アクセスは増えたのに問い合わせが増えません。まず何を直すべきですか?
アクセスの多いページから順に、キャッチコピーと最初に見える画像、読み込み速度を確認します。訪問者は自分に関係があるかどうかを数秒で判断するため、最初の画面で離脱していると、その先のフォーム改善は効きません。その後で問い合わせボタンの表示位置、フォームの項目数を見ます。
問い合わせフォームの項目は何項目が適切ですか?
最低限は、お名前・電話番号・メールアドレス・お問い合わせ内容の4項目です。住所などは、資料を郵送するといった必要性がある場合にのみ追加します。PDFのダウンロードで住所を聞くような、必要性が説明できない項目は不信感につながります。
問い合わせへの返信は何分以内が理想ですか?
一般的に言われている目安は15分以内です。すぐに人が返せない場合は、自動返信メールにPDFや動画などの資料を入れておくことで、人からの返答が届くまでの時間をつなぐ方法があります。
ホームページに電話番号は載せたほうがいいですか?
電話で問い合わせたい層を取り込めるメリットと、営業電話が増えるデメリットのバランスで判断します。掲載する場合の対策として、「営業の電話やメールをお断りします」と記載しておく方法もあります。
アクセスは多いのに滞在時間がとても短いのは、内容が悪いからですか?
内容以外の原因もあります。ボットによるアクセスが増えているため、人間のアクセスと区別せずに滞在時間を測ると数字が実態より短く出ます。アクセス解析でボットをフィルタリングし、人間のアクセスだけで判断してください。
参考・出典
- Google アナリティクス(公式サイト)(2026年9月時点)
- Google Search Console(公式サイト)(2026年9月時点)
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