セミナー集客がうまくいかない原因と告知の組み立て方

一斉メールとSNSだけで止まっている告知を立て直す

本記事は、ホームページ制作とWeb運用に20年携わってきたノルツ株式会社 代表取締役・原本昌悟が、セミナー集客について普段お伝えしている考え方を整理したものです。特定の案件の成果を示すものではなく、告知の組み立て方についての考え方をまとめています。

この記事の要点

セミナー・ウェビナーの集客が伸びないときは、告知が「一斉メール」と「SNS投稿」の2つで止まっていることが多いです。効くのは、興味のある人が集まる告知媒体、自社サイトの告知ページ、メルマガ・SNSの3点を揃えること。そのうえで「この人の話を聞いてみたい」と思わせる普段の発信が、最終的な集客を左右します。

公開日 2026-09-23/更新日 2026-10-01

少人数のセミナー会場で講師がスクリーンの前に立ち、参加者が席についている様子

セミナー・ウェビナーの集客がうまくいかないのはなぜ?

多くの場合、告知の手段が「一斉メールを送る」「SNSに告知を上げる」の2つで止まっているからです。この2つは基本ではありますが、それだけでは足りません。集客施策は「何人集めたいか」で変わるため、一律の正解はありません。

セミナーやウェビナーの集客がうまくいかないとき、まず確認したいのは「どこに、どうやって告知したか」です。よくあるのは次の2パターンです。

  • 一斉メール(メルマガ)を送ったのに集まらない
  • SNSに告知を上げたのに集まらない

この2つは告知の基本ではあります。ただ、基本しかやっていない状態で「集客できない」と言ってしまっているケースは少なくありません。私の言い方でいうと、「メルマガとSNSだけっていうのはまずダメ」です。

もうひとつ前提として押さえておきたいのは、施策は何人集めたいのかによって変わるということです。5人でいいのか、50人なのか、100人なのかで、打つべき手も、かけるべきコストもまったく違います。「セミナー集客のやり方」を一律の正解として探しても答えが出ないのは、そこに規模の前提が抜けているからです。

この記事では、一斉メールとSNSで止まっている告知を、告知媒体・自社サイト・広告・申し込み動線・普段の発信という順番で組み立て直す考え方を整理します。

一斉メール(メルマガ)で人が集まらないのはどうして?

一括で送るメールは、そもそも基本として反応が低いからです。ただし、自分のファンや知り合いだけが登録しているリストであれば、メルマガでも十分に集まります。反応が出ないのは、セミナーに行きたいと全く考えていない人まで含めて同じ文面を送っているときです。

私は「一括メールってそもそも基本としては反応がなくてですね」とお伝えしています。これは、メールが無意味という意味ではありません。相手との関係性によって、同じメールの効き方がまったく変わるという話です。

メルマガが効く場合と効かない場合

  • 効く:自分が登壇した場で関係を作った人、自分のファン、知り合いだらけのリスト。こういうリストなら、告知メールを流すだけで全然集まります。
  • 効かない:いろいろな経緯で集まった、様々な人が混ざっているリスト。この中にはセミナーに行きたいと全く考えていない人が大量に含まれています。その人たちに一斉に送っても、反応は返ってきません。

反応を上げたいなら、送り方を変える

一括送信のかわりにおすすめしているのは、次の2つです。

  1. チャットツールでダイレクトにメッセージを送る。一斉配信ではなく、その人に向けて送る形にすることで、反応率は上がりやすいと考えています。
  2. アポイントを取って、一人ひとり口頭で説明する。手間はかかりますが、熱を持って伝えればセミナー集客につながりやすい方法です。

規模感としては、一回告知したところで実際に動くのは一人か二人かもしれません。それでも参加する方はいらっしゃいます。一斉メールで反応ゼロのまま終わるより、確実に前に進みます。

SNSに告知を上げるだけでは、なぜ集まらないのか?

SNSの告知投稿が届くのは、基本的に既に自分を知っている人です。セミナーに行きたいと全く考えていない層に、告知だけを投げても刺さりません。SNSは告知の場というより、普段の発信で「聞いてみたい」と思ってもらうための場として使うほうが効きます。

「SNSにセミナーの告知をアップしたけれど集まらない」というのは、よくある失敗パターンです。原因はシンプルで、その投稿を見ているのは、すでに自分のファンか知り合いが中心だからです。自分のファンに向けて告知をするなら効果は出ます。ただ、そうでない人にとっては、告知だけの投稿はただのお知らせでしかありません。

告知投稿と普段の発信は役割が違う

告知投稿は「もう関心がある人の背中を押す」役割です。一方で「この人の話を聞いてみたい」と思わせるのは、普段の発信(動画や文章)の役割です。この2つを分けて考えないと、告知の回数だけが増えて、反応が変わらないという状態になります。

SNSとメルマガは「基本」であって「全部」ではない

私が強調したいのは、メルマガとSNSだけで告知を済ませてしまうのはまずダメだ、ということです。この2つは土台として当然やる。そのうえで、告知媒体・自社サイト・広告をどう組み合わせるかを考える。順番としてはそうなります。

セミナーの告知はどこに出せばいい?

「どこで告知するか」を先に設計します。おすすめは、セミナー告知用のポータルサイト(ストアカ、こくちーずプロ、Peatixなど)と、自社ホームページ、そしてメルマガ・SNSの3点を揃えることです。ポータルには、セミナーを探している人がもともと集まっています。

告知で一番差が出るのは、文章のうまさではなくどこに出すかです。自分のまわりにしか届かない場所だけで告知していれば、届く相手の数は最初から決まってしまいます。セミナー告知用のポータルサイトには、そもそも「何かセミナーに参加したい」という人が集まっています。興味関心がある人がいる場所に出す、という発想です。

私が挙げている告知媒体の例

  • ストアカ
  • こくちーずプロ
  • Peatix

(各サービスの掲載条件・手数料などの仕様は変わることがあります。2026年9月時点の情報として挙げているもので、実際に使う際は各社の公式情報を確認してください。)

告知手段ごとの役割の整理

手段役割注意点
一斉メール(メルマガ)既存の関係者への基本告知関心のない層が混ざると反応が出ない
チャットでのダイレクトメッセージ個別に確実に届ける一斉配信より手間はかかる
アポを取って口頭説明熱量を直接伝える数は稼げないが決まりやすい
SNS投稿ファン・知り合いへの周知告知だけでは関心のない層に刺さらない
告知ポータル(ストアカ・こくちーずプロ・Peatix等)セミナーを探している人に見つけてもらう掲載しただけで放置しない
自社ホームページ本人確認・信用の担保抜けやすい。載っていないと疑われる
リマーケティング広告一度興味を持った人への再告知無料セミナーでは特に費用対効果を意識する
ノートパソコンでセミナー告知ページを確認しながらメモを取るデスク上の様子

セミナーの告知文には何を書けばいい?

最低限、「誰のどんなペインを解決するセミナーなのか」と「発信している自分が何者なのか」の2つを明示します。この2つが書かれていない告知は、探している人に見つけてもらっても、自分ごとだと判断してもらえません。

告知媒体に載せる文章で抜けがちなのが、この2点です。

  1. 誰の、どんなペインを解決するのか。「集客に困っている人向け」ではまだ粗い。どんな状況で、何に困っている人なのかまで書く。読んだ人が「自分のことだ」と思えるかどうかが分かれ目です。
  2. 自分は何者なのか。何をやってきた人が、なぜこのテーマで話すのか。ここが書かれていないと、内容が良くても参加の判断材料になりません。

告知は「どこで」より先に「誰に刺すか」

媒体を増やしても、刺さる相手が定まっていなければ反応は変わりません。順番としては、誰のどんな困りごとを扱うのかを決め、その人がいる場所を選び、その人に向けた言葉で書く、という流れになります。掲載先を増やす作業より先に、この整理をしたほうが結果は変わります。

告知媒体に載せたのに自社サイトに何もないと、何が起きる?

検索した人に疑われます。ポータルで見つけた人は、主催者の会社名を調べて「どういう人なんだろう」と確認します。そのとき会社のホームページにセミナーの告知が一つも載っていないと、本当にこの人なのかと不安になり、信用を落とします。

私が強調しているのは、「結構抜けがちなのが、自社のホームページ上でもちゃんと告知をする」という点です。ここが信用に直結します。

この人どういう人なんだろうって会社名を見たときに、その会社のホームページのほうにセミナーやりますって一個も書いてなかったら、本当にこの人なのかなとちょっと疑ってしまう

3点セットで整合性を保つ

そこで揃えたいのが、告知媒体・自社ホームページ・メルマガやSNSの3点です。この3つのどこを見ても同じセミナーの情報が出てくる状態が、信用を保ったまま集客できる状態です。逆に、媒体には載っているのに自社サイトには何もない、という状態は、せっかく興味を持って調べてくれた人を取りこぼします。

【もしデジの考え方】リアルで作った関心は、自社サイトで受け止める

ここからは告知の話ではなく、もしデジというサービスが前提にしている考え方です。セミナーや展示会、交流会に出るほど、会社名で調べられる回数は増えます。その検索を自社サイトが受け止められなければ、上にある他社のページが受け止めてしまう。リアルの集客に投資するほど、受け皿としての自社サイトが重要になる、という見方をしています。セミナー告知ページは、その受け皿として一番わかりやすい形のひとつです。

セミナー集客に広告を使うなら、どうすればいい?

公式サイト内にランディングページやセミナー特設サイトを用意したうえで、検索したときに出る広告(キーワード広告)、ディスプレイ広告、配信先の面を指定する広告(プレイスメント配信)を組み合わせます。無料セミナーの場合は広告費が割に合わなくなりやすいため、リマーケティング広告に絞るのが現実的です。

広告を出すなら、受け皿を先に作ります。公式サイトの中にセミナーのランディングページ、あるいはセミナー特設サイトを用意する。そこに向けて広告を流す、という順番です。受け皿がない状態で広告に出稿しても、興味を持った人の行き先がありません。

使える広告の型

  • キーワード広告:検索したときに検索結果に出る広告。
  • ディスプレイ広告:サイトやアプリの広告枠に画像などで出す広告。
  • プレイスメント配信:広告を出す配信先の面(掲載するサイトや動画チャンネルなど)を指定して出す配信方法。

無料セミナーほど広告費の使い方に注意する

有料セミナーなら、参加費との兼ね合いで広告費を計算できます。しかし無料セミナーの場合、その場で回収する売上がないため、広く出す広告は割に合わなくなりがちです。

だからリマーケティング(リターゲティング)

そこで有効なのが、一度サイトを見た人に対して再度表示するリマーケティング広告です。私がこれを勧める理由は、この一点に尽きます。

一度興味を持った人に、申し込みいつまでですよ、開催いつですよというのを何度も何度もプッシュで告知できる

まったく知らない人に認知を広げるのではなく、すでに一度関心を示した人に、締切と開催日を繰り返し伝える。無料セミナーでも費用対効果を保ちやすく、反応も上がりやすい使い方です。

(広告メニューの名称や仕様は各広告プラットフォームの変更により変わります。2026年9月時点の一般的な整理として読んでいただき、実際の出稿時は各サービスの最新の公式情報を確認してください。)

申し込み先はどう設計すればいい?

申し込み先を分かりやすく1本に見せることです。自社フォーム、LINE、告知媒体内の申し込み機能など、手段は複数ありますが、告知を見た人が迷わずたどり着ける状態になっているかを確認します。

告知を頑張っても、申し込み先が分かりにくければそこで止まります。使える受け口は、おおむね次のとおりです。

  • 自社サイトの申し込みフォーム:自社で情報を持てる。特設ページとセットで用意しやすい。
  • LINE:登録してもらえば、その後の連絡も続けられる。
  • 告知媒体内の申し込み機能:ストアカ、こくちーずプロ、Peatixなどの媒体上で完結する。媒体で見つけた人はそのまま申し込める。

確認するポイント

  1. 告知を見た人が、次にどこをクリックすればいいか一目で分かるか
  2. 媒体・自社サイト・SNSのどこから入っても、申し込みまでたどり着けるか
  3. 締切と開催日時が、申し込み画面の手前で明示されているか

告知の数を増やす前に、この動線が通っているかを見たほうが早い場合があります。

結局、セミナー集客を一番左右するものは何?

「この人の話を聞いてみたい」と思わせられているかどうかです。普段からの情報発信、実績の積み上げ、過去セミナーの様子の公開。この土台があると、告知媒体・自社サイト・広告という動線設計が、きれいに回り始めます。

ここまで媒体や広告の話をしてきましたが、最後に効くのは手段ではありません。私の結論はこれです。

この人の話を聞いてみたいなって思わせるところ、そこが一番大事じゃないかなというふうに思います。

そのために積み上げるもの

  • 普段からの情報発信:動画でも文章でも構いません。告知のときだけ現れる人ではなく、いつも何かを発信している人になる。
  • 実績の積み上げ:やってきたことが見える状態にしておく。
  • 過去セミナーの様子の公開:動画や写真で、実際にどんな場だったのかを見せる。参加を検討している人にとって、これが一番わかりやすい判断材料になります。

この土台があると、告知媒体で見つけた人が自社サイトを見に来たときに「ちゃんとやっている人だ」と伝わります。逆に土台がないまま告知の量だけ増やしても、届く先で止まってしまう。信頼づくりと動線設計は別の話ではなく、信頼があるから動線が機能する、という順番です。

セミナーやウェビナーに出るほど、会社名で調べられます。その検索を受け止められる自社サイトがあるかどうかが、リアルの努力を無駄にしないための分かれ目になります。

よくある質問

メルマガだけでセミナー集客するのは無理ですか?

リストの中身によります。自分が登壇した場で関係を作った人や、自分のファンだけが登録しているリストであれば、メルマガ告知だけでも集まります。一方、様々な経緯で集まったリストには、セミナーに行きたいと全く考えていない人が含まれるため、一括送信では反応が出にくくなります。

セミナーの告知ポータルにはどんなものがありますか?

よく使われる例として、ストアカ、こくちーずプロ、Peatixがあります。いずれもセミナーやイベントを探している人が集まる場です。掲載条件や手数料などの仕様は変わることがあるため、2026年9月時点の情報として捉え、利用時は各サービスの公式情報を確認してください。

無料セミナーで広告を出すのは損ですか?

広く認知を取るタイプの広告は、その場で回収する売上がない分、割に合わなくなりやすいです。一度サイトを見て興味を示した人に再度表示するリマーケティング広告に絞れば、申し込み締切や開催日を繰り返し伝えられるため、無料セミナーでも使いやすくなります。

告知媒体に載せたなら、自社サイトには載せなくてもいいのでは?

載せたほうがいいです。告知を見た人は、主催者の会社名を調べて「どういう人なんだろう」と確認します。そのとき会社のホームページにセミナーの告知が一つも載っていないと、本当にこの人なのかと疑われ、信用を落とします。

何人集めたいかで、やることは変わりますか?

変わります。集客施策は目標人数によって選ぶ手段もかけるコストも違うため、一律の正解はありません。まず何人集めたいのかを決めてから、告知媒体・自社サイト・広告の組み合わせを考える順番になります。

参考・出典

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